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インプラント治療の不安.1 − 外科処置への不安

外科処置への不安

インプラント治療は、外科処置です。
局所麻酔の下で、歯茎にメスを入れて切開し、
健全な骨にドリルで穴を開け人工歯根を埋め込む外科処置です。
外科処置には当然、リスク(偶発症や合併症)が伴います。
インプラント治療は、親知らずの抜歯などの口腔外科の手術と同様にリスクがあります。

血管をドリルで傷つけてしまう偶発症

予定外にドリルが深く入ったり、方向を間違えると、
顎の骨を貫通し太い血管を損傷してしまうことがあります。
出血に気がつかなければ、大量出血につながり命に関わる危険性が生じます。
このようなことが起きないように、術前の診査と診断、手術方針を十分に検討します。
場合より、コンピューター断層撮影による画像データからドリルを入れる方向や位置をシミュレーションすることもあります。

神経をドリルで傷つけてしまう偶発症

下顎のインプラントの際、予定外にドリルが深く入り、下顎神経を損傷してしまうことがあります。
オトガイ部の皮膚や下唇、歯ぐきに麻酔が残ったような「しびれ」を自覚します。
顔の表情や顎の動きには、問題ありません。
治療には、神経を賦活させる薬ビタミン剤を服用します。
どれくらいで治るかは個人差があり、一概には言えません。3ヶ月で元の感覚に戻らなければ、その後の回復は難しく、後遺症になることもあります。

副鼻腔(上顎洞)をドリルで傷つけてしまう偶発症

上顎の奥歯にインプラント治療を行う際に、注意が必要です。
ドリルが深く入ると副鼻腔を損傷してしまうことがあります。その際、細菌感染が生じると、蓄膿症と呼ばれる副鼻腔炎となり、抗生剤の投与あるいはインプラントの除去が必要となります。

術後に異常に腫れる、痛みが長く続く、傷が化膿するといった合併症

手術した傷に細菌感染が生じると異常に腫れて痛みが続きます。
インプラント自体は滅菌された状態になっているので安心ですが、インプラントと同時に骨を移植したり、コラーゲン膜を併用したりすることで細菌感染のリスクが高まります。
無菌的操作、手際のよい手術、緊張のない縫合などで回避することができます。

このような偶発症や合併症は、頻繁に起こるわけではありません。

ですが、
もしインプラント治療を考えているなら、
予定されている手術内容にどんなリスクがあるか、十分に診査や説明を受けておく必要があるでしょう。
必要なら手術前にコンピューター断層撮影(CT)を行い、血管や神経の位置、鼻の空洞の状態など十分に診査します。

また、手術を受けるなら口腔外科の手術トレーニングを積んだ先生口腔外科専門医に手術をお願いするとよいでしょう。

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